WEB基盤マイグレーション

クラウドソリューション
WEB基盤マイグレーション

マイグレーションを通じてより快適なクラウド環境を構築

大手SIer様がWEBサービスに利用していた外部クラウドサービスから、自社グループ内で展開するクラウドサービスへ移行するマイグレーションを実施。

お客様が管理する膨大なデータを新たなクラウド環境へ移行

――本件で、お客様が新たなクラウドサービスへ移行された経緯を教えてください。

当時お客様がWEBサービスに利用されていたクラウドサービスのOSが古く、サポートの終了が発表されたことがきっかけとなります。また、ちょうどお客様グループ内でクラウドサービス事業が立ち上がっていたこともあり、OSの入れ替えから、新たなクラウドサービスへのマイグレーションまでを行うことになりました。

――今回のマイグレーションで特に苦労された点はどこでしょうか?

お客様が利用されていたWEBサービスはWEBサイトの基盤が中心で、60以上のWEBサイトのデータをすべて移行するというプロジェクトでした。WEBサイトのコンテンツデータはユーザー様の持ち物であり、すでに公開されていない古いコンテンツのデータであっても、削除せずに移行する必要があります。データの総容量は400GBとかなり多く、移行にどのくらいの時間がかかるか検証を行った際には、途中でエラーが出て停止するなどのトラブルもありました。そのため、どのような順番で、どう移行していくかという点を、お客様と念入りに話し合いながら進めました。

サーバ台数を半減させ、お客様の業務効率向上に貢献

――マイグレーションによって改善されたのはどのような部分でしょうか?

マイグレーション前のクラウドサービスを利用していた時には40台近くあったサーバ台数を、WEBサーバ、ファイルサーバ、管理用サーバすべて含め20台に半減することができました。これは新しいクラウドサービス環境でロードバランサーによる振り分けが可能になったことと、それに伴い以前はサーバ1台につきひとつ設定しなければならなかったHTTPS環境のSSL証明書をロードバランサーに設定することができるようになったためです。サーバ台数を半減したことで、お客様の作業工数の削減や全サイトの冗長化構成を実現でき、大変評価していただけました。

幅広い人材と高いスキルでトータルソリューションを提供

――特にフレックシステムズの強みを活かせたのはどのような部分でしょうか?

お客様側にもサーバやWEBサイトの構成については明るい方はいましたが、ネットワークに詳しい方は限られていました。そうした中、フレックシステムズから詳しい者をメンバーにアサインしていたため、ファイアウォールやロードバランサーの設定からネットワークについてまでお任せいただけました。これはフレックシステムズが抱えている人材の広さと、一人ひとりのスキルの深さがあったからこそだと思っています。

OSやミドルウェアには、必ずサービスサポートが終了するタイミングが来ます。それはソフトウェアの更新と同時に、システム環境そのものを見直す良い機会でもあります。フレックシステムズなら、マイグレーションと併せてシステムの設計、構築、運用、保守まで一貫したトータルサービスでお手伝いすることができます。

プラットフォーム、利用技術、その他インフラ

サーバ構成
  • OS       : CentOS5 → RedHat Enterprise Linux 7
  • ミドルウェア:Apache2.4
  • ソフトウェア:DeepSecurity